こんにちは、沖縄のまくとぅ行政書士事務所の行政書士、やべです。
暮らしに役立つ法律と行政のことをわかりやすく、をモットーにお伝えします!
今回のテーマは「遺産分割でよくあるトラブル」についてです。
遺産相続は、家族間で大切な財産を受け継ぐ大事な手続きですが、意見の食い違いや誤解からトラブルが発生することも多くあります。
ここでは、よくあるトラブルの例を紹介し、予防策についても触れていきたいと思います。
1. 遺言書の有無と内容に関するトラブル
遺言書の有無やその内容が原因で、相続人同士が対立するケースがよくあります。
遺言書がなかったり、作成方法が不備だった場合、相続人全員で話し合って分割内容を決める必要がありますが、そこで意見が分かれることも多いです。
さらに、遺言書がある場合でも、その内容が偏った分配であったり、相続人の期待と異なっていると、反発が生じやすくなります。
2. 不動産の分割を巡るトラブル
不動産は遺産分割の中でも特にトラブルが起きやすい財産です。
売却しない限り分けることが難しく、また思い出や愛着がある物件の場合、誰が相続するかで意見が分かれることもあります。
共有名義で相続した場合は、後々の管理や維持費の負担についても話し合わなければならず、追加のトラブルが発生しがちです。
3. 特別受益や寄与分の主張に関するトラブル
相続人の中には、被相続人(亡くなった方)から生前に財産を贈与されていたり、事業の手伝いなどで大きな貢献をしていた人もいるでしょう。
こうした「特別受益」や「寄与分」を主張する相続人がいる場合、他の相続人と意見が合わず、トラブルに発展することがあります。
4. 遺産分割協議の進行に関するトラブル
相続人の中には、遠方に住んでいる方や、普段連絡が取りづらい方もいます。
そのため、遺産分割協議が思うように進まなかったり、手続きが長引いてしまうことも多いです。
また、相続人間の関係性が希薄な場合や、元々不仲な場合には、協議自体が進まないことも考えられます。
5. 納税資金の準備に関するトラブル
相続税の支払いも、トラブルの一因になることがあります。特に、現金以外の財産が多く相続された場合、納税資金をどう捻出するかで相続人同士の対立が起こることが少なくありません。
遺産分割は、家族の信頼関係を維持するためにも慎重に進めるべき手続きです。
トラブルを避け、円満な遺産分割を実現するためには、事前の準備と専門家のサポートが大きな助けとなります。
遺産分割でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。